
ずいぶん前のことになりますが、
股関節の痛みのご相談で、意外な背景が見えてきた個人セッションの事例をご紹介します。
そのクライアント様は、「いつも股関節がキチンと入っていない感覚がある」とおっしゃっていました。
違和感や痛みに、長いこと悩んでこられた方です。
筋肉反射テストで丁寧に探っていくと、
浮かび上がってきたのは、赤ちゃんの頃に役割を終えているはずの原始反射でした。
足の裏に関わる、バビンスキー反射です。
原始反射は、赤ちゃんが生きるために生まれつき備えている反射です。
バビンスキー反射は、足の裏を刺激すると足の指が反り返るように開く反応で、
赤ちゃんが立って歩き始める頃までに、その役割を終えていきます。
ただ、発達の過程で、そのなごりが残ったままになることがあります。
足の原始反射のなごりがある方には、こんな特徴があると言われています。
・歩いていて、足首がよくグキっとなる。
・靴下をすぐに脱ぎたがる。
・歩くのがあまり好きではない。
・捻挫しやすい。
このクライアント様に聞いてみると、
思い当たることばかりで、ビックリされていました。
ここで、ひとつ疑問が浮かびます。
足の反射なのに、なぜ股関節なのか。
足の裏は、立つときも歩くときも、地面と接している唯一の場所です。
そこから届く感覚が、身体のバランスの取り方を決めています。
足元の使い方に偏りがあると、そのぶんを、足首や膝、股関節が補うことになります。
一歩ごとのわずかな偏りでも、
毎日積み重なっていけば、いちばん負担の集まるところに違和感として出てきます。
この方の場合、それが股関節でした。
では、なぜブレインジムなのでしょうか。
原始反射は、意志とは関係なく起こる、神経系の自動的な反応です。
「気をつけよう」「意識して歩こう」と思っても変えにくいのは、そのためです。
ブレインジムは、身体の動きを通して、脳と身体のつながりにはたらきかけるプログラムです。
その動きは赤ちゃんの頃の動きと類似する動きがあります。
赤ちゃんが成長の中で自然に通っていく動きを、
大人になってからあらためて経験していくことで、
残っている反射の統合を促していきます。
もうひとつ、大切なことがあります。
ブレインジムでは、痛むところを直接さわる必要がありません。
股関節が痛いからといって、股関節をほぐしにいくわけではない。
その違和感に関わっている土台の部分へ、別のところから働きかけていきます。
そして、どの反射に、どのエクササイズで働きかけるのか。
エネポートでは、それを筋肉反射テストで確認しながら組み立てていきます。
同じ股関節の違和感でも、関わっているものは人によって違うからです。
1回目のセッションを終えたとき、
この方は「歩きやすい!」と笑顔で帰っていかれました。
2回目のセッションを終えたあとには、
こんなふうに話してくださいました。
「今までは3ヶ月に一度くらい、大きな痛みが来て困っていたのが、今は本当に楽です」
靴が悪いのかな。
歩き方が悪いのかな。
腰が悪いのかな。
そう悩んで、いろいろ試してきた方は多いと思います。
それでも変わらないとき、「原始反射が残っていないか」という視点がひとつ加わると、見え方が変わってくることがあります。
原始反射とは何か、大人にどんな影響があるのかは、こちらで詳しく解説しています。
https://eneport.com/primitive-reflex/
ブレインジム個人セッション(原始反射の統合)のご案内はこちら
https://eneport.com/ss/bg/
