
ずいぶん前のことになりますが、横浜市の特別支援学校で行われた夏季研修に、
アシスタントとして参加させていただいたことがあります。
小学校の先生方がブレインジムを学ぶ研修で、
私はメイン講師ではなく、講師の補助として先生方のエクササイズをサポートする立場でした。
横浜市では当時、3年続けて夏季研修にブレインジムが取り入れられていました。
前の年にも参加された先生が多く、みなさんスムーズにエクササイズをされていたのを覚えています。
そばでサポートしていて印象に残っているのは、
先生方ご自身が気持ちよさそうにしていらしたことです。
夏休みとはいえ、先生方は毎日お忙しい。
ブレインジムで脳と身体がゆるんで、ほっとした表情に変わっていく。
その様子を見ながら、子どもたちの前に立つ先生がまず整っていることの大切さを、あらためて感じました。
さて、そこからは私自身の講座でのお話です。
エネポートのブレインジム101公式クラスを受講された小学校の先生から、こんな報告をいただきました。
「ブレインジムを子どもたちとやると、他のクラスよりも授業の進行が早いんです」
もちろん、クラスの状況は学年によっても子どもによっても違います。
同じことがどこでも起こるとは限りません。
それでも、授業の前のわずかな時間で子どもたちの構えが変わるのだとしたら、
知っておいていただく価値はあると思います。
なぜ、身体を動かすと授業が進みやすくなるのでしょうか。
集中力というと、気持ちややる気の問題だと思われがちです。
ですが、その土台には、
脳幹にある網様体賦活系(もうようたいふかつけい)というしくみが関わっていると言われています。
脳を目覚めさせて、注意を保つためのスイッチのようなはたらきです。
このスイッチが入りやすくなるのが、笑うことと、身体を動かすことです。
授業の上手な先生は、子どもたちを笑わせるのが上手です。
教室に笑いが起きると空気がやわらぎ、子どもたちの顔が上がる。
経験を重ねた先生ほど、そのことを肌で知っていらっしゃると思います。
ただ、笑わせることには得意不得意があります。
誰にでもできて、いちばん簡単なのが、身体を動かすことです。
身体を動かすと網様体賦活系がはたらいて、
集中しやすい状態になる。
学習の効率にもプラスにはたらきます。
ブレインジムは、その「身体を動かす」を、短い時間で、
道具なしでできるようにまとめたプログラムです。
先生方は、ただでさえやることが多いお仕事です。
新しいことを一つ増やすとなれば、それだけで負担になります。
その点、ブレインジムに特別な準備はいりません。
教室でも、校庭でも、その場で数分あればできます。
朝の会でも、算数の前でも、体育の前でも構いません。
特別支援の場面はもちろん、通常の学級でも同じように使えます。
そして、先生方ご自身のためにも使えます。
授業の合間に、職員室で数分。
心と身体の緊張がゆるむと、子どもたちへのまなざしも変わってきます。
先生が整っていることは、学級づくりの土台になります。
もうひとつ、私が講座やセッションでお伝えしている視点があります。
原始反射という視点です。
私は子どもの頃、筆圧が強くて、ノートを取っていると手が痛くなる子でした。
今なら分かります。あれには、手をぎゅっと握る反射(手掌把握反射)が関わっていたのだろうと思います。
字を書くと手が疲れる。板書を写すのが追いつかない。動きがぎこちない。
教室で「気になる子」として見えている姿の背景に、
こうした身体の反応が隠れていることがあります。
その視点を持てると、「怠けている」「集中力が足りない」という見方が変わってきます。
子どもを変えようとするのではなく、
身体の土台から整えていく。そういう関わり方ができます。
ブレインジムには特別な道具も準備もいらず、
朝の会や授業の導入の数分でできます。時間割を大きく変えずに試せます。
そして、実際に教室で取り入れて、手応えを感じている先生がいらっしゃいます。
エネポートに学びに来られる先生は、みなさん教育熱心な方ばかりです。
忙しい中で時間とお金を使って、子どもたちのために何かできることはないかと探して来られます。
そうした先生方が、学んだことを現場で活かせる場面が増えていくといいなと願ってます。
エネポートのブレインジム101公式クラスでは、
公式クラス(24時間)に加えて、独自の特別講座(2時間)を開催しています。
特別講座の中で、多くの生きづらさと関連の深い「原始反射」に触れています。
ブレインジムのエクササイズと原始反射のつながりが見えると、
学んだ内容の活用イメージがぐっと広がります。
学んだ翌日から、教室で使える内容です。
【 ブレインジム101公式クラス】
https://eneport.com/kinesiology/braingym/brain-101/ )
